ストレスを受ける女性わきが・すそわきが(陰部のわきが)は、過度のストレスが原因で臭いが強くなることがあります。

今まで、すそわきがの臭いを自分自身で感じたことがない人も、ストレスが原因で突然すそわきがを発症する可能性があります。

ポイント

自分の体臭が突然気になりだした人は、もしかしたら、すそわきがを発症しているかもしれません。悩みやストレス、不安を解消して臭いの原因を吹き飛ばしましょう。

ストレスが原因で、すそわきがの臭いが強くなる

なぜストレスによって、すそわきがの臭いが強くなるの?

すそわきがの臭いが強くなる原因は、人間がストレスを感じたときに放出される「アドレナリン」や「男性ホルモン」にあります。

人間はストレスや緊張状態にあると、アドレナリンや男性ホルモンを体内に放出します。

この体内に放出されたアドレナリンや男性ホルモンには、皮膚にある2つの汗腺(汗を分泌する腺)から汗を出すように働きかける作用があり、その際に生まれる汗の成分はおもに「脂質」で形成されています。このときに出る汗が、いわゆる「あぶら汗」です。

そして、人間の皮膚の表面には、汗と古い角質や皮膚を分解する細菌が生息しています。すそわきがの独特な臭いの正体は、この細菌が汗や角質を分解する際に発する臭いなのです。あぶら汗は細菌達の大好物です。あぶら汗をエサにして細菌達はどんどん増殖していきます。

つまり、ストレス状態にある人の皮膚は、細菌にとってエサが豊富なオアシスのようなものなのです。増殖した細菌達が活発に分解活動をおこなうことで、発せられる臭いもどんどん強くなっていきます。

したがって、ストレスはすそわきがの臭いや体臭を強くする原因となるのです。

なぜストレスによって突然すそわきがになるの?

すそわきがの臭いを突然発症する原因は、ストレスによるアポクリン汗腺の膨張にあります。

今まで、すそわきがだと自分で感じたことのない人が、急にすそわきがの臭いを発症することがあります。

それは、ストレスによって突然すそわきがになった訳ではありません。もともと遺伝による「わきが体質」の人の、眠っていたアポクリン汗腺がストレスにより目を覚ましたことで、すそわきがの臭いを発症しているのです。

人間の体には汗を出す2つの汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)があります。

すそわきがの図

アポクリン汗腺とエクリン汗腺のうち、すそわきがに関係するのは臭いを発するアポクリン汗腺です。このアポクリン汗腺の数が多い人は「わきが体質」の可能性が非常に高くなります。

この「わきが体質」は、アポクリン汗腺の数や太さによって個人差があります。わきが体質であってもアポクリン腺が細ければ、すそわきがの臭いを発症しない人もいるのです。

わきが体質でも臭いを発症しなかった人が、過度なストレスによりアポクリン汗腺が太くなることで、これまでより汗を大量に分泌するようになります。

汗腺から汗が出ると、皮膚の表面に生息する細菌が、角質や皮膚と一緒に汗を分解しながら臭いを発します。アポクリン汗腺が太ければ汗の量も増えて、細菌達が活発に活動するようになり、増殖していきます。これにより、増殖した細菌達が分解の際に放つ臭いも増加します。

臭いが増加したことで、すそわきがの臭いを感じなかった人も、その臭いに気づくようになるのです。これがすそわきがの臭い発症です。

したがって、ストレスは、すそわきがの臭いを突然発症してしまう原因となるのです。

参考記事「すそわきがの原因と臭いを強くしてしまう3つのポイント

ポイント

アポクリン汗腺の数はストレスによって変わることはありません。ストレスによってアポクリン汗腺が活発化してしまうことが、すそわきがの臭いを発症したり強くする原因です。

ストレスが原因で発症するわきが以外の体臭

ストレスからの体臭

わきが体質ではないのに、ふと自分の嫌な匂いに気づいて、すそわきがではないか悩んだことはありませんか?

ストレスが原因で、すそわきがの臭いは強くなります。しかし、すそわきがの臭いというのは、遺伝によりアポクリン汗腺の数が多い「わきが体質」の人しか発症しません。

参考記事「わきが・すそわきがの遺伝する確率は?

ただし、ストレスにより臭いを発症するのは、すそわきがだけでなく、体臭もおなじです。

ストレス臭

名前のとおりストレスが原因で発せられる体臭が「ストレス臭」です。ストレス臭とは、自分が食べた物の匂いが時間の経過とともに皮脂腺から出てくる臭いのことを言います。

ストレスを常に感じている人は血流が悪くなり、皮脂を排出する腺(皮脂腺)の活動が低下するため、皮脂腺の脂が酸化します。

これにより、皮脂腺からストレス臭と呼ばれる体臭が発せられています。

ストレス臭
脂っこい臭い、ホコリっぽい臭い、ロウソクのような臭い、ツンとするアンモニア臭(運動後)

疲労臭

体に疲労が蓄積されると、血液中の乳酸とアンモニアが増加します。さらに、疲労が蓄積されている人の体内では、アンモニアを解毒して無臭化させる働きをしている肝臓の機能が低下しています。

肝機能が低下し血中のアンモニアの解毒が追いつかずにいると、無臭化されていないアンモニアが汗腺から出てしまいます。これが原因で発せられる臭いが疲労臭です。

また、疲労臭は激しい運動をした後にも発せられることがあります。

疲労臭
ツンとするアンモニア臭
こちら

すそわきがの場合は、玉ねぎやネギのようなツンとする臭いや、鉛筆のような臭いがすると言われています。

気にしすぎることで抱えるストレスからなる自臭症

自臭症の女性

自臭症(じしゅうしょう)とは、周りからくさいと思われていると思い込んでしまい、必要以上に自分の臭いに敏感になり、生活に支障をきたすようになってしまう病気のことです。

他人から臭いの指摘を受けたことをきっかけに、「自分の臭いが周りに嫌がられているのではないか」という妄想が生まれます。この妄想は消えてなくなることはなく、実際にそんな臭いを放っていなくても「自分はくさい」という概念が頭から離れません。

重度になると、うつ病や対人恐怖症を併発し、社会生活に対応できなくなります。

さらに、女性でわきが体質の人は陰部のわきが(すそわきが)を併発する可能性が高くなります。すそわきがは、女性にとって、臭いを気にしすぎてしまう強い原因となります。

また、すそわきがはホルモンバランスの関係で性交渉後に臭いが強くなります。

すそわきがの女性にとってこれほど大きな悩みはありません。したがって、自臭症の患者は女性の割合のほうが多いのです。

ストレスを解消させて、すそわきがの臭いを軽減させよう

ストレスを解消する女性

以下の方法でわきが・すそわきがを改善できます。

ストレスをためずにリラックスする

すそわきがの原因がストレスによる場合は、抱えているストレスを解消すれば、すそわきがの臭いを軽減できます。

すぐに効果は出なくても、ストレスをできるだけ感じないように心がけた生活を続けることで、すそわきがのに匂いは確実に弱くなっていきます。

気にし過ぎない

すそわきがを気にしすぎていると神経がその部分に集中してしまって、よけいに汗をかいてしまいます。

自分自身で気にしすぎてしまうことが、臭いを強くする原因になります。なかなか難しいですが、すそわきがを気にしすぎないようにするのも1つの改善法になります。

デオドランドで匂いのケアをおこなう

すそわきがの匂いの原因は「汗と菌」です。すそわきが用の制汗・殺菌・消臭作用に優れたデオドランドを使用して、臭いのケアを正しくおこなえば悩みも必ず軽減されていきます。

参考記事「すそわきがクリームの売れ筋ランキングと効果について

オッケー

わきがには手術や治療法もあります。金額や不安があって踏み出すのが怖いのであれば、手軽に試せるわきが専用クリームの使用から初めてみるのをおすすめします。まずは、対策をして不安を解消しましょう。

わきがと多汗症は違うの?

わきがと多汗症は違います。2つの汗腺(アポクリン汗腺・エクリン汗腺)のうち、わきがの原因となるのが「アポクリン腺」で、多汗症の原因となるのが「エクリン腺」です。

アポクリン腺は、脇や陰部などの太くて濃い毛が生えている箇所にあり、臭いを発します。一方、エクリン腺は基本的に無色無臭で、脇だけでなく手足・顔など全身にあります。

多汗症は、エクリン汗腺の活発な活動が原因で、汗が止まらなくなる症状を言います。持続的な「体質による発汗」と、緊張や自律神経が関係して一時的に起きる「精神的発汗」があります。

臭いはありませんが、ストレスや疲労によって老廃物がたまると体臭を生む場合もあります。

すそわきがでストレスを感じる前に

すそわきがの臭いで、敬遠されるのは日本ぐらいだそうです。周囲の心ない一言によって傷つき、すそわきがに悩み苦しんでいる人は日本にはたくさんいます。すそわきがだけでなく、臭いというのは周囲にどう思われているか最も気になるものです。

ただし、気にしすぎることがさらにストレスとなって、最終的には自臭症へと自分を追い込んでしまうことを頭において悩みすぎないようにしましょう。
また、自分の何気ない一言から他人を病気に追い込む可能性があるということを知っておきましょう。

すそわきがは、遺伝性のもので完全に治療することは難しいですが、臭いは抑えることは可能です。きちんと原因を理解して対策法をとれば、すそわきがは改善されていきます。

参考記事「すそわきが対策ガイド|あそこの臭いを抑える3つのポイント